映画で注目忍城


映画のぼうの城の舞台となった、埼玉県行田市の忍城は、別名忍の浮き城、亀城とも呼ばれ、関東七名城の一つに数えられます。
室町時代の1478年、関東管領山内上杉氏に仕えていた成田氏が、敵対する扇谷上杉氏の属する忍氏を滅ぼし、築城したといわれています。
後の100年もの間には、扇谷上杉定正、北条氏康、上杉謙信、石田三成により攻められるも、そのたびに持ちこたえたという城で、特に小田原征伐では、秀吉ばりに真似をして、利根川に、後に石田堤と呼ばれる堰を作り、利根川の水を呼び込んでの水攻めをする石田三成軍に臆することなく、これを跳ね返しました。
映画では、石田軍に対して勇敢に立ち向かう成田氏長の息女甲斐姫役を栄倉奈々ちゃんが演じてましたね。
忍城は、明治維新後も、廃藩置県により誕生した忍県の県庁所在地となり存続しますが、わずか3か月で埼玉県に統合されその役目を終え、当時財政難だった大蔵省により、二の丸跡は競売されて、忍城は城郭ごと解体されてしまいました。
さらに、明治16年には、残っていた三の丸跡の敷地も、開墾を条件に下級士族に分け与えられてしまいました。
忍城址の本丸跡は、築城主の名をとり、成田公園となり、後に忍公園に改名し存続しました。
昭和63年、行田市により、市役所前の本丸跡地に御三階櫓が行田市郷土博物館と併設する形で再建されています。
現在では、行田市のシンボルとして、市内を代表する観光地になっています。

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